ストリートスナップや屋外でのポートレートなど、ロケつまりスタジオではない屋外での撮影ではちょっと気をつけたいことがあります。それは看板やシンボル、マークといった表示を入れないこと。
意図や宣伝効果として故意的に入れるのは別にして、一般的に文字や標識といったものは意味合いが強すぎるため、写真内に入るとそれに視線が引っ張られてしまうからです。
パソコンのソフトウエアやSNSやインターネット上のサービスなどにシンボルとなるアイコンがありますね、マークを見て一目で何か分かるというもの。このアイコンがいい例で、目を引くことと意味を持つマークは写真の構図内に入れてしまうと、意図していない捉え方をされてしまうこともあります。
例えばモデルをロケ撮影するとしましょう。街には標識から文字、看板、シンボルであふれています。それらを写真内に入らないようにすると、思っている構図にならないこともあるでしょう。そんなときにはF値を調整して、開放気味にしながら周辺にある文字や看板などをうまくぼかしてみてはいかがでしょうか。
同じ場所でも角度を変えたり、アングルを変えることによって、画面内に文字、標識などが入るのを避けることもできます。
ロケ撮影で同じ場所で文字やマークなどがたくさん入り込んでいる写真と、そうでない写真を比べてみるとその違いがよくわかります。
写真のコンセプトをふまえながら、こんなこともコントロールしながら撮影に臨みたいですね。
写真用品のライトグラフィカ
『逆光に負けるな』
写真を撮っていて、「逆光だから、こっちから撮ろう。」なんていうセリフ、よく耳
にします。
確かに逆光だと影になったりと暗い写真になりがちなので、避けた方がいいと思われ
てしまうこともありますが、実は逆光はとても綺麗な写真が撮れる光で、プロの現場
では逆光をうまく取り入れています。
特に料理写真なんかは料理のツヤが出やすいと言われていて、順光よりも美味しそう
に撮れるとまで言われているんですね。
また、逆光でも露出補正をすると明るくなりますので、暗い写真の場合であれば、補
正は大胆にプラスしても大丈夫なんですね。
順光と逆光は同じ写真を比べた場合、コントラストが強調される順光に比べ逆光のほ
うがむしろ「光」の存在を感じられます。
当たり前ですが光がなければ写真は撮れません。
ただ、光が当たっている場所と当たっていない場所で見え方は異なり、光の当たる方
向によって被写体の印象を変えるという単純な違いではありますが、このことを意識
するだけで写真の技術は上がる気がします。
太陽をコントロールすることはモチロン不可能なのですが、光を利用してコントロー
ルすることは可能なので、光をよ~く観察する習慣を身につけたいですね。
『逆光に負けるな』
写真を撮っていて、「逆光だから、こっちから撮ろう。」なんていうセリフ、よく耳
にします。
確かに逆光だと影になったりと暗い写真になりがちなので、避けた方がいいと思われ
てしまうこともありますが、実は逆光はとても綺麗な写真が撮れる光で、プロの現場
では逆光をうまく取り入れています。
特に料理写真なんかは料理のツヤが出やすいと言われていて、順光よりも美味しそう
に撮れるとまで言われているんですね。
また、逆光でも露出補正をすると明るくなりますので、暗い写真の場合であれば、補
正は大胆にプラスしても大丈夫なんですね。
順光と逆光は同じ写真を比べた場合、コントラストが強調される順光に比べ逆光のほ
うがむしろ「光」の存在を感じられます。
当たり前ですが光がなければ写真は撮れません。
ただ、光が当たっている場所と当たっていない場所で見え方は異なり、光の当たる方
向によって被写体の印象を変えるという単純な違いではありますが、このことを意識
するだけで写真の技術は上がる気がします。
太陽をコントロールすることはモチロン不可能なのですが、光を利用してコントロー
ルすることは可能なので、光をよ~く観察する習慣を身につけたいですね。
カテゴリーごとのフォトグラファー
「これをとりたい」「こんな写真を撮りたい」といった具体的なイメージがあれば、実際にそれらを撮っている代表的なフォトグラファーの写真を追うと近道です。
フォトグラファーのそれぞれ、得意な分野、得意な被写体というものがあります。別の言い方をすれば、得意な分野があるからこそその分野で秀で、活躍できるわけですね。
何でもオールマイティーにこなせればいいようですが、ひとつの分野をとり続け、それが人の目に触れ知られることによって「あれを撮るならあのフォトグラファーに」といった具合に仕事につながっていくことが多い世界です。
たとえば、山を撮るフォトグラファー、グラビア写真、子ども写真、動物写真、料理写真など分野は様々です。そこで「こんな風にこれを撮りたい」という目標に近い写真を撮っているフォトグラファーを見つけて、その人の写真を見ていきます。追っていくとそのフォトグラファーが使用しているカメラ、レンズ、その他の機材などが分かることがあります。可能な限りハードウェア部分を真似て撮影するのもいいですね。
その分野に秀でたフォトグラファーは被写体が限定されているため、まさに専門家として撮影手段を開拓し得ています。
例えばポートレートひとつをとっても、女性か、男性か、年齢層は?さらにセルフポートレートか?といったカテゴリーで随分撮影手段は変わってきます。
さらにこども写真や動物写真など、小さな被写体でかつ近寄りすぎると警戒され、慣れてくると近くでも撮影ができるといった被写体が対象の場合には、どのくらいのレンズを使用するか、カメラを構える高さ、被写体との関わり方などなど特筆することも多いのです。
自分自身が撮りたい写真に近い作品を撮影しているフォトグラファーには、ヒントがたくさんあります。今日のようにインターネットのみならずSNSのような情報が氾濫している時代をうまく利用して、フォトグラファーが発信していることに注目してみましょう!
ブログ紹介
写真に関するものはもちろん、好きな作家や気になるお店、個々人の活動などをブログを追うことがあります。
今回ご紹介するブログは、あるツイッターのつぶやきで偶然見かけたもので、すでにブログ自体は2012年までとなっていますが、それでもその内容と写真をともない一気に読み込んだものです。
現在は特別編集ということでそのダイジェスト版ともいえる掲載記事を読むことができます。
http://www.nepenthes.co.jp/yuki_ishikawa/archive/archive.html
このブログは心臓疾患を持って生まれた娘に向けた父親からのメッセージとその記録。
過去の掲載記事からさかのぼって読み進めましたが、ぐっと詰まったり、それでいて掲載者の愛情あふれる言葉ひとつひとつとタイミングのいいユーモアで綴られ、素直に素敵だなと感じるブログです。
文章にひかれながら読み進めることもありますが、一気に読み込んだのはそこにある写真もすばらしいからです。先入観からデジタルカメラの撮影だと思い込み、はじめの記事の写真を見ながら「なんでこんなにキレイなボケができているんだろう」とか、微妙な質感がキレイだなあと思っていたところ、後半にその答えが分かりました。デジタルカメラではなく、フィルムで撮影した写真だったのです。しかも中判カメラ。
フィルムカメラで撮影し、現像し、そのフィルムをスキャナーでデータ化して、写り込んだホコリなどをキレイに取り除く等々。この作業をされた方なら作業の長さがお分かりでしょう。時間ばかりでなく費用もかかります。
門戸の広さ
前回カメラマンとフォトグラファーの違いのお話をしたので、今回どちらの言葉を使ったらいいのか迷うところですが、「カメラマン」「フォトグラファー」の資格について話したいと思います。
資格?とすぐに思われるでしょうが、その通り!写真を撮影することに資格なんてないのです。
今回お話ししたいのはそこのところ、つまり早くいってしまうと写真を撮ることに資格等がないため「誰でもカメラマンと名乗れる」ということ。では何の問題もないのでは、と思われますが、ここが盲点!
アート関係全般には多いことで、例えば「画家」にも資格がある訳ではないので、明日から「私は画家です」といっても誰からもおとがめを受けません。
写真を撮影する人も「私はカメラマンです、フォトグラファーです」というのは自由で、いわゆる門戸が開かれているといってもいいでしょう。なにせ試験もなければ資格もないのですから。
薬剤師や弁護士、建築士など国家試験に関わる職業から、カラーコーディネーターなどの任意の資格や民間資格とは違って、個人の意志ですぐにでも名乗れる職業ということなので都合がいいような気がしますが、実は証明がない分、実際に仕事をしようとしても簡単には成り立ちません。
資格証明やキャリアを重視する場合には、履歴書に資格名を書けない職業はその職業に従する者だということを資格名以外に証明しなくてはいけません。それが難しいのです。
資格というものはないが、これだけの経験がある、こういった仕事をしてきた。という実際の職歴を見せなくてはなりません。そこで多くのカメラマン、フォトグラファーが作成するのがポートフォリオ。
カメラマンとフォトグラファー
写真を撮影する、撮影者。その人をカメラマンともフォトグラファーともどちらのいい方もしますよね。筆者自身も文章を書くときにそのどちらの名詞も用いますが、無意識のうちに使い分けているような気がします。
というのも、カメラマンというのは撮影するものがすでに決まっていたり、さらにその撮り方なども決まっていて、それを正確に撮影する仕事の人を示し、一方フォトグラファーは撮影するものが決まっている商業写真であっても、その作風や撮り方を撮影者にゆだねられている場合を示す、という一般的認識があるからです。
ただ欧米では、商業写真であってもアーティスト写真であってもその撮影者はフォトグラファーと呼ばれ、カメラマンとはテレビや映画のビデオカメラ撮影者をさすことが一般的です。
そのため写真はフォトグラファー、動画はカメラマン。という言い方の傾向もあります。
撮影が目的でその制作に携わっている人をカメラマン、撮影の仕上がり全般を見定めながら撮影する人をフォトグラファーという捉え方もありますね。
以前からも確かにこの言い方の違いが気になったことはありますが、あらためて考えたことはありませんでした。それでも写真やビデオの撮影に携わり、そのテクニックや機材に関心のある方ならば、自身の肩書きといっては大げさですが、ちょっと考えてみてもいいですね。
ふちどる
「キマッテル」写真と、「なにか足りない」写真の間にはいろんな要素の違いがあります。
その中のひとつに挙げられるのが「ふち」です。
結婚式の写真などのもよく使うテクニックのひとつでもありますが、この「ふちどり」を効果的に使います。ふちは、写真内の中でまるですでにフレームにおさめてしまったかのように見える、まさに「ふちどる」ことを目的に構図していくことです。
例えば庭で新郎新婦の撮影をするとしましょう。
太陽の自然光をうまく利用して、いろいろな角度から撮影することと、周りの風景を入れこむことによって様々な演出ができます。寄り添った二人を遠目から周りの風景も入れた一枚を考えてみましょう。単に風景の中での二人を撮影する場合と、手前に木や建物などを入れ込んで、「ふち」をつくるように構図する場合で、この違いが分かります。
後者では「ふちどり」をつくることで、まるで写真にかけた「額縁」のような役割が生じて、写真がピシッと締まります。
よく建物や生け垣のアーチなどを利用して、本当に「ふちどり」のように構図して撮影することもあります。
他の例では、トンネル越しに向こうの風景を撮るとします。被写体である向こう側の風景に露出をあわせるとトンネル内の暗い部分がアーチ型に黒く写り「ふちどり」の役割を果たします。
画像の「枠」をつくることで「見やすい」「キマッテル」写真になるんですね。
勉強会
先日Adobeの勉強会に行ってきました。
これは最新版のAdobe Creative Cloudに対応したプロモーションをかねたアップデートができる勉強会で、全国を巡回するといったものです。
筆者が参加したのはヨーロッパでしたが、日本にもそういう勉強会というものがあるのかなと探してみたところ、すでに終了してますが「Adobe MAXアドバンテージツアー」なるものを見つけました。
これは世界中からデザイナー、ウェブデベロッパーなどクリエイターが集まるイベントです。
会社からの派遣としてそこで吸収した知識、考え方、利用の仕方などを会社に還元するという意味では有意義でしょう。
ただ個人参加となると、アメリカのロサンゼルスにて参加する本格的なイベントは結構ハードルが高いですよね。
それでもこれだけ深いソフトを有益に使いこなすには、ワークショップやカンファレンスに参加するのはとても近道です。さらに周りのクリエイターやそもそも関わっているスタッフの博識や技術の高さに感化され触発されるのがいい刺激になったりします。
デジタルカメラ時代になった現在、写真撮影は撮影段階のみならず、ポストプロダクション(撮影後の作業総称)に必須となるソフトやテクニックなども同時にアップデートしていく必要があるということを痛感します。
身近に開催されるイベントやワークショップを見つけたら、気軽にそして積極的に参加するのもおすすめです。
スチール
新作の映画が公開されたり、旧作の映画をDVDで観たりすると、個人的な意見ですが、映画に関して気になる点はキャストや内容はもちろんのこと、実は誰がスチールを撮ったのかということです。
映画一本ができるまでに様々なスタッフが関わりますよね、その中にスチール撮影のカメラマンがいます。映画を撮影するビデオカメラマン(フィルムカメラマン)ではなく、映画のポスターや宣伝用の写真撮影のカメラマンです。
公開時の公式サイトやポスターの写真ですから、その映画のイメージにも直接つながってきますよね。映画のスチール写真の中には「ハッ」っとするような印象的な写真もあり、そうするとすぐにスチールカメラマンの名前を調べたりします。
名前を調べてみると名のある写真家であったり、はじめて目にする名前であっても、その人の撮っている写真を調べてみたりすると作風と映画のスチール写真が通じていて、なぜこのカメラマンがスチールカメラマンとして選ばれたのが納得、というときもあります。
今日ではCG編集された迫力、目を引くスチールも多くありますが、カメラマンの作家性が色濃く出ているスチールも多くあるので、映画を観る際にはこんなところにちょっと気をかけてみると面白い発見がありますよ。