目のために

パソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトの影響についてずいぶん以前から論議されています。
太陽光にも含まれるブルーライトは体内時間をリセットしたり、気分を高揚させるといった利点もあるそうですが、長時間浴びることで体内時計の不調や睡眠のトラブルなどが挙げられてきました。
次第にそれらを超えて、眼細胞を傷つける可能性があるという研究が発表され、それを受けて昨年2018年に米国眼科学会が「スマートフォンのブルーライトは失明させない(目を傷めない)」と発表しました。
失明?そんなところまで議論が進んでいたようです。
英文でも日本語でも「ブルーライト」で検索すると学会や研究、ラボ、などのサイトを思いのほかたくさん見つけられます。今や切り離すことができないパソコン、スマートフォン、タブレットなどデジタル媒体からのブルーライトは私たちの生活に欠かせない一部になっているため、その影響を考えるとこれだけ大きな論争のテーマになったのでしょう。

体内時計に影響が及んだり、入眠や目覚めにも影響があることは確かなようですが、今のところ実際にブルーライトが目に悪影響を及ぼしたという実証はないそうです。
眠る前にデジタル媒体を見ることを控えることは以前から推奨されています。米国眼科学会はブルーライトカットのメガネも推奨していませんが、実際にはブルーライトをカットする眼鏡は世界各国で商品化されています。これだけ長時間ブルーライトを目にしている日常生活なので、使用時間の調整の他にも、ブルーライトカットの眼鏡を部分的に取り入れるなど自分に合った方法で工夫するのは必要でしょう。
ブルーライト以外にも、液晶画面を長時間見ることによってまばたきの回数が減り、目の乾燥と疲れを招くそうです。通常1分間に15回のまばたきが、半分から3分の1の約10回から8-7回まで減ってしまうそうです。
ブルーライトカットの眼鏡、スクリーンと対面する椅子の高さ、定期的に画面から目を離して遠い対象物を見る、など目の負担を軽減して普段から酷使している目を労りたいですね。

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