『ボーン・シリーズの格闘シーン』

「ボーン・アイデンティティー」から始まる、マット・デイモン主演の映画「ボーン」シリーズの醍醐味と言えば、ボーンが何者であるのかという謎めいたストーリーと、そして何と言っても演技とは思えない凄まじい格闘シーンですよね。

そのボーンシリーズにおける格闘シーンについて、撮影方法の変遷をまとめた動画がアップロードされていました。

https://vimeo.com/176053995

動画で解説されているのは三作目まで。
まず一作目の「ボーン・アイデンティティー」は、カット、カメラの動き、そして音楽によって、キレのある格闘がエネルギッシュに演出されています。
また、広角のレンズが、一発一発のパンチがクッキリと映えるようにボーンの動きを捉えています。
監督はダグ・リーマン氏です。

一方で二作目の「ボーン・スプレマシー」を撮ったポール・グリーングラス監督は、カメラを手持ちで激しく動かしながら撮影することで、臨場感のあるリアルな格闘シーンに仕上げています。

そして、さらなるリアルさを演出するために、余計な音楽を流さず、カットは長回しにするなどの工夫も行われていました。
映像としてはちょっと見づらいように感じられますが、それがむしろ、まるでその場にいるようなリアルさがありますね。

三作目の「ボーン・アルティメイタム」でも、ポール・グリーングラスが監督を続投します。
格闘シーンはさらなるリアルさが追求され、より速さと激しさを増しており、動きを目で追うのにも苦労するレベルです。

また、撮影技術のみならず、マット・デイモンのアクションもリアリティを演出する上で大事な要素です。
ただのケンカ戦法ではなく、世界各国の特殊部隊で採用されている「クラヴマガ」という接近戦闘術が用いられているそうですよ。

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