構図と視点

前回の3分割法をお話しすると、絵画と同じように写真の構図というテーマが気になってきます。
今回はその構図の効果についてもう少し見ていきましょう。
3分割法というのは最も有名な構図で、被写体を縦、横3分割にした際に交わる4点のどこかにテーマである被写体をもってくる方法です。
ストーリー性が増しますし、それによってその写真に対して、人が想像する余地を残してくれます。実はそうするようにこちらからそう見せているともいえるのですが。

人の視線は習性をもっていて、3分割法のように目を引かれる構図があるように、
例えば映像内に線があるとそれを目で追ってしまうということもあります。つまり線が人の視線を誘導するということですね。
遠近感を利用した、風景写真の中の長く道などがいい例でしょう。
その効果を利用すると、シンプルに線を描いている映像であったり、または線の先に何かそれを妨げる、つまり線の終わりがあるパターンなどは逆にさらに目を引くことになります。左右対称の構図もそのひとつで、同じように見えて、左右のどちらかのどこかの部分が違うと、そこに目がいってしまうということがあります。
また、写真内に枠のようにして写真のふちが濃い色で囲まれるとフレーム効果が発して、安定した構図としてみることができます。例えばトンネルから出口を移すと、トンネル部分が暗く、外の外観が明るく写りますね。その効果です。

このように構図の作り方を見てくと、表現の広がりがでてきますし、本来私たちがもつ視点の面白さに気づかされます。
写真撮影を通してこういったことに触れるのも、写真の魅力のひとつです。
撮影機材はライトグラフィカで

バウンス撮影

室内でのストロボを使用する撮影の場合、暖かみのある白熱灯の光と、それに反しストロボの白い光がうまく調和できず、いかにもストロボを使いました、といった写真になりがちですよね。レンズフィルターで解決する場合もありますが、今回は暖かみを残しつつ自然な雰囲気を得られる撮影方法をお話しましょう。

それがズバリ、バウンス撮影です。
レストランなどでは顕著に白熱灯の照明が多いですね。暖かみのあるインテリアを尊重しつつ照明も暖色系、そしておさえ気味の照明。そんな場所での撮影はもちろんストロボ発光が必要です。といってもストロボを直接発光しては前述した通り、
違う照明の光温度が合いません。そこでバウンス撮影。つまりストロボを天井に向けて発光し、その反射を間接的に照明として使う方法です。
一度直接光を受けたところからのバウンス照明なので光は柔らかく、天井から斜め上の角度で被写体にあたるので、不自然な影など煩わしく写り込むこともありません。

室内の白熱灯と、ストロボの照明が自然な感じで混じり合うので
2種類の照明光が異なる時には便利です。

ただもちろん直接照明ではないので、いったん発散した光なので適正よ出を得られるように、発光量をコントロールすることと、被写体に届く光を計算して、天井のどの位置にバウンドさせるかという準備が大切です。バウンス光撮影機材の販売

ワイヤレス発光

赤外線送信機ともいいますが、時々日本語なのに英語で言った方が分かりやすいものってありますよね。そう、赤外線送信機というと物々しいのですが、つまりはトランスミッター。ストロボをシンクロコードを使わずにワイヤレスで制御するための送信機です。
煩わしいコードに動作を妨げられることもなく、カメラとストロボがつながっていないので自由に動ける点も非常に撮影スタイルが自由です。
しかも設定準備に時間がかかることもなく、トランスミッターをカメラのアクセサリーシューに装着するのみ。被写体に対して、カメラと照明の位置を決めれば、あとは適切な場所にストロボを設置するのみ。
組み合わせによっては多灯撮影も可能です。

室内での撮影にももちろん有効ですが、屋外での撮影にも活躍です。
例えばポートレートのモデル撮影など、背景とモデルの位置を決めて、どの方向に照明を置くかをテストしながらストロボの位置を決めます。
シンクロコードでつながっていないので、撮影者は位置を変えながら自由に動ける点が何よりも便利ですね。
決まった方向からではなく、角度を変えて縛られない撮影方法で
今までとちょっと違う表情が撮影できるかもしれません。
快適な撮影環境で被写体も撮影者もリラックして臨めそうですね。撮影機材ストロボ照明で

どれにしよう?

一眼レフやコンパクトカメラにも、撮影場面が変わるたびに一体どれを使ったらいいのか悩むほど「撮影モード」の表記がありますよね。
接写モードや遠景モードなどは分かりやすいのですが、あとは自動のオートモードに任せていませんか?

もちろん、カメラが自動的に判断してシャッタースピードも露出も決めてくれるのは、誰でも写真を撮れる時代の恩恵です。撮影に集中して、シャッターチャンスも見逃さず撮影自体を楽しめることができます。

しかし、撮影スタイルやどんな写真を撮りたいか、といったイメージがある場合は撮影モードを切り替えることによって有効に活用できることもあります。

例えば一般的にTvと表示されているシャッター優先モードでは適正露出を自動設定してくれるので、高速シャッターで鳥を撮影する場合、また
また、Avという表示、絞り優先モードでも同じこと。ボケを利用したポートレートのために絞り開放の場合、風景写真でF値を大きくした絞る場合など、やはり自動的に露出設定してくれます。

いわば条件を決めたオートモードといったところでしょうか。
さらに、Pと表示されたプログラムモードはオートモードと同じように、シャッター速度と絞りを自動設定しますが、オートモードのようにフラッシュ発光も自動的ではなく、撮影者に任されますのでフラッシュを避けて自動撮影した場合には便利です。
カメラもTPOによってモードを使い分けてみてはいかがですか。ストロボ機材

NDフィルター

レンズフィルターにはたくさんの種類と、それによる作用効果はさまざまです。
今回はNDフィルターについてみてみましょう。
NDフィルターとは減光(neutral density)フィルターともいい、つまりはレンズに入る光の量を減少させるフィルターです。

通常、被写体によってボケや手ぶれをなくすためにできるだけシャッター速度を速くしてとりたい。とか、ピントが隅々までいくようにF値をできる限り絞る必要があるため、できるだけ多くの光が欲しい。といったことはよくありますよね。
でもNDフィルターは、その逆の効果を得るフィルターです。一体どんな時に使用するものでしょう?

例えば、絹のように流れる滝の写真をイメージしてみてください。
明るいレンズを使用しながらもシャッタースピードを下げて撮影する場合に有効です。屋外で晴天時には否応にもシャッタースピードは速くなりますね。それを遅くして、低速シャッターで撮影したい、という場合にNDフィルターの出番です!

NDフィルターの濃さの度合いによって、光量も変わってきます。
どのシチュエーションで、どのくらいの低速シャッターで撮影したいのかを考えながら選んでみるといいでしょう。ストロボ機材

赤ちゃんを上手に撮影するには

ご自分の赤ちゃんは格別に可愛く思えるものですよね。お子様が誕生したのをきっかけとしてデジカメを購入して写真にハマるというお父さんも多いようです。

実際にカメラを購入して、基本的な操作に慣れてきたら、次には是非とも構図や光といった要素にも気を使ってみましょう。こういった自分なりの実験を繰り返すことがベストショットを撮るための一番良い方法なんですよ。

写真に失敗した、とまでは言わなくてもなんだかインパクトが無い、というときはだいたいが構図の問題でしょう。また、殆どの場合がお子様との距離がちょっと遠いということが原因になることが多いんです。ですから、こういう場合には一歩近づいてから再度撮影をしてみましょう。被写体が何か、テーマが何かをはっきりさせて、無駄なものを撮らないのは写真の鉄則の一つでしょう。また子どもの目線に合わせることも大事です。大人の目線で撮影すると圧迫感のある写真になりやすいので、自然な写真になりにくいんです。

順光での撮影の場合には色が正確なのに、立体感が失われがちですね。
逆光の場合には柔らかい髪に光が通り、キラキラしたイメージの写真になります。またまぶしがることがないので、良い表情を狙えます。唯一の問題は光です。逆光の時はお子様の顔が暗く写りがちです。その時には露出補正を使って明るさを補正するか、またはストロボを発光させて顔の明るさを上手く調整してあげてください。撮影照明をお手軽価格でご提供

環境を機材代わりに

完璧な撮影をするのには周到な準備が必要。
スタジオ撮影なら機材を揃えて完璧な準備も可能ですが、
屋外の撮影では、環境は自然が相手なので天候によって思うように行かないこともしばしば。

さらにロケーション撮影は一カ所のみでなく移動しながら撮影することも多く、
もしも人材が少なければ、機材も少ないことに越したことはありません。
そこで、撮影ポイントさえおさえておけば、場合によっては周囲の環境を利用して理想的な撮影を可能にすることもあります。

例えば、レフ板を使わずに屋外での撮影をするには逆光を利用した撮影スタイルは
照明効果を得る撮影スタイルとして、今や一般的ですが、
たとえ日陰で撮影するとしても、例えば、被写体の手前の地面が日に当たっている部分であれば、実はそれはレフ板の役割を果たし、下から反射それもレフ板のように間接反射照明で柔らかい理想的な光が得られます。
こんな風に屋外で、自然の環境を利用して撮影機材代わりに利用する手もあります。
こればかりは自然の天候次第ですが、いざという時に理論は同じなので、しっかり利用したいテクニックですね!ストロボ撮影の機材専門

運動会での撮影テクニック!

お子さんが小学生くらいの年齢でしたら、運動会では団体競技やダンスといったイベントごとにたくさんの写真を撮りたくなりますよね。こういった場合に上手に写真を撮るテクニックの一つは上手にアクセサリーや機能を使うことにあります。

まずはデジカメ自身ですが、高倍率ズーム機能のついた高感度カメラがいいでしょう。
といいますのも運動会でしたらどうしても撮影は遠く離れた場所からになりますよね。コンパクトデジカメの基本的な3倍ズームでももちろん撮影は可能ですが、もし出来ることならば6倍以上の高倍率ズームがついているものがベストです。
また50M走などといった動きの速いシーンで望遠撮影をしたらすぐに手ブレが起きてしまいますよね。特に動きの速いシーンでしたら、普通の手ブレ防止機能では被写体のブレを抑えきることができなくなってしまいます。こういったことに対応するためには高感度カメラを使うのがいいでしょう。

次に容量についてです。決定的なテイクを撮るためにはまずなによりもたくさん撮影をする必要があります。ですから思っている以上のデータが必要になることが多いのです、ですので、予備のメディアも持参して、なるべくたくさんの写真をとれるように準備を万端にしておいてください。

バッテリーに関しても同じです。最近のデジカメは省エネ設計が非常に進んでいるとはいえ、モニターで常に確認をしていたりすると意外と電池を消耗するものです。そして当然ですが、電池がなくなると他にどんないい機材をもっていようと何もできなくなってしまいます。大切な機会を無駄にしないためにも、是非とも予備のバッテリーを持参するようにしましょうね。
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プリントサイズと画素数の関係

デジタルカメラの機能を示すための数字としてよく画素数という言葉が使われますが、実際にはわりと漠然と解釈されているようです。画素というのは、デジタルカメラやTVの画面などを構成している最小単位のことで、ピクセルと呼ばれることもあります。
つまりデジカメでは画素数が多ければ多いほど点が多くなるために、より細かな写真を撮ることが出来る、というわけなのです。そして、それと同時に画素数が多いというのはそれだけデータが重くなる、ということでもあるのです。
写真の画像のサイズは横×縦の画素数で表現されます。例を挙げますと、640×480だと
約30万画素(3M)ということになりますね。20Mの場合は、横×縦が2,000万画素を意味しています。

画素数の必要性というのは写真の使い道によって大きく変わってきます。
メールにブログに載せる程度であれば画素数はそんなにいらないでしょうが、ポスターにする予定であれば高画素でないと粗い仕上がりになってしまいます。

大きな画像は後で小さく出来ますが、小さい画像をそのままの質感で拡大することは不可能ですので、用途が不明なうちはできるだけ大きな画素数で撮影しておきましょう。
でも容量は無限ではありませんので、ここである程度の目安を示しておきたいと思います。
画素数とプリントサイズの関係です。

1,000万画素以上=ポスターなど
700万画素=A3プリント程度
400万画素=A4プリント程度
200万画素以下=Lサイズ〜葉書サイズ
30万画素=メール、ブログ、名刺など

以上の関係と、後はお持ちのSDカードの容量などを比較しつつ、どのくらいの大きさの画素数で撮影をすれば良いのかをチェックしてみてくださいね。撮影照明

デジタルズームと光学ズームの違い

ご存知の方も当然多いかとは思いますが、デジカメには被写体を大きくしたり小さくしたりするズーム機能がついていますよね。このズーム機能がどこまで拡大できるか、という点はデジカメ購入の際の気になるポイントになる場合も多いでしょう。

そんなズーム機能ですが、デジカメのズーム機能には「光学ズーム」と「デジタルズーム」の二種類があるということはご存知でしたか?

例えばあるカメラの基本機能に光学ズームが五倍、デジタルズームが四倍と書いてあるとしますよね。その場合、この両方を併用した時には最高で20倍まで拡大をすることが出来るわけなのです。(4×5=20という計算です。)

光学ズームは、カメラのレンズの焦点距離を物理的に変化させます。ですから画像の劣化はほとんど無いと言っていいでしょう。それに対してデジタルズームは、デジタル処理によって拡大をする方法なのです。ですから拡大すればするほど画像は劣化してしまいます。
パソコンで画像を拡大すると画質が粗くなるのと同じことです。

デジカメにはズームレバーが付いています。そのズームレバーを操作することで広角、望遠にすることが出来るのですが、ズームにする際に初めのうちは光学ズームで拡大をし、その倍率が最大になるとつぎにデジタルズームが働くようになっています。
目的によってはこの画質の切り替わりのポイントが重要になってくることも良くあるでしょうから、その切り替わりのポイントが画質の変化の境でもあることを覚えておいてくださいね。撮影機材の専門店