前回、石内都氏のくだりで、ハッセルブラッド国際写真賞について触れましたが、今回は今年2015年のハッセルブラッド国際写真賞受賞者のお話しを。
発表は今年3月なので、多くの人にすでに認知されていますが、2015年はヴォルフガング・ディルマンスに贈られました。
特異な被写体と、実験的な写真表現で、未だに新しい、若い写真家というイメージがあるかもしれませんが、すでに約30年活動、探究を続けています。
2000年には写真を主要手段として表現するアーティストとしてははじめてターナー賞を受賞。
2014年にはヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展をはじめ、数々の在大コレクションにも出品しています。
ハッセルブラッド国際写真賞の賞金は100万スウェーデンクローナ、日本円に換算すると約1400万円。名声も賞金額の規模も違います。
さてその2015年の受賞者ディルマンスの貴重な展示会が、こちらのブログでもお知らせしましたが、大阪の国立国際美術館で開催中です。
開催は9月23日まで。ご本人登場のアーティスト・トークはすでに終了しましたが、講師を迎えたギャラリー・トークが9月13日にも開催されます。
撮影機材・LED照明の専門店
サルガドの映画
巨匠ヴィム・ヴェンダースの最新作、写真家セバスチャン・サルガドにスポットを当てたドキュメンタリー映画が公開されました。
これまでに世界中で写真展が開催され、1982年には人間性や写真性を重視した写真作品を対象にしたユージン・スミス賞を受賞。1994年までマグナム・フォトに所属。
2004年からは「Genesis (ジェネシス)」というプロジェクトを始動、地球上の美しい場所を求めて12カ国あまりで撮影された作品を発表。
ヴィム・ヴェンダースの本作「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」はその「Genesis」のプロフェクトを通して、サルガドの息子ジュリアーノ・サルガドとともにセバスチャン・サルガドの人生を追い、描いたドキュメンタリー映画とのこと。
多くの有名人、各界の巨匠が没後にドキュメンタリーとして映画化されることはよくありますが、
存命のサルガドをテーマに、そしてその息子と共同にドキュメンタリー映画を制作したことにも意義がありそうです。
映画を見たらきっと作品を見たくなるはず。
この夏の見るべき展示会・映画のひとつです。
ヴィム・ヴェンダースは日本人では山本耀司氏のドキュメンタリーを手がけていますが、日本人の写真家をテーマにドキュメンタリーをつくったならば、誰を、どんなかたちで?
そんな想像もかすめます。
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ヒロシマ・ナガサキの写真
敗戦後70年、つまり被曝から70年。
被爆者、その家族や関係者など戦争を知る人の高齢化に伴って、忘れてはならないその惨状と非核兵器の世界を目指す目的をかね、当時撮影された写真家11人、60点が展示されている写真展が開催されています。
「知っていますか… ヒロシマ・ナガサキの原子爆弾 被曝から70年」と題されたこの写真展は、被曝直後に撮影された写真を中心に、原爆投下から10月末までの3ヶ月間に撮影されたもので構成されています。
写真は現存する貴重な写真フィルムからのプリントゆえに、その鬼気迫る実体験の写真には、世界中で唯一原子爆弾の被曝を受けた日本が世界に発信すべきメッセージが込められているようです。
この時期だからこそぜひ見たい写真展です。
期間は8月30日まで、会場はJCIIフォトサロンです。
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ISO感度400万?
先日キャノンから発表されたニュースが話題を呼んでいます。
低照度環境下でフル動画撮影などできる超高感度多目的カメラ「ME20F-SH」のリリースニュース。
ISO感度は400万相当、そして価格は300万円!
ハッセルブラッドの中判デジタルカメラがそのレベル、またはそれよりも上の数値だったかもしれませんが、どちらにしても一般に普及するカメラではないことは確か。
いくら撮りたい映像があったとしても、個人で購入するには「はいそうですか」とボーナスでまかなえるような額ではありません。そんな遠い存在ではあっても気になるのはその性能。
2013年にキャノンが開発したフルHD動画撮影専用の35mmフルサイズCMOSセンサーを改良して搭載され、暗い場所でも超高感度と低ノイズの両方を実現したカメラとのこと。
すでにCMやテレビ撮影、PV、さらには映画までデジタルカメラで撮影されている時代。
これからはさらに動画に関してプロフェッショナルな域で技術が進んいくことは目に見え、それによって、価格競争、価格破壊が起こっていくのでしょうか?
どんな環境下でも対応できそうな「ME20F-SH」発売は今年の12月予定です。
ちなみにボディの重量は約1.1kg!!
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日焼けした肌
例年にも増して暑い日が続く今年の夏。
日本独特の蒸し暑い夏かと思えば、今年はヨーロッパでも猛暑で、2003年以来の暑気だそうそうです。
ヨーロッパ人の日光浴好きは知られていますが、もちろん日焼けも大好き。
好きという感覚を超えて、日焼けを「美」と捉えている感があります。
日本の「美白」と180°違う感覚なので、小麦色の肌になった女性こそ美しくセクシーなのです。
さて、「美白」の日本でももちろん日焼け派の女性はいますし、子どもにとっては夏休み真っ最中のこの時期、遊んでいるうちに自然に肌の色が変わってきます。
写真撮影の際に、四季の風景に敏感になりがちですが、ポートレートやスナップショットを撮影する際に、この「肌の色」の変化もお見逃しなく。
夏と冬とでは結構変わってきます。とくに「美白」にはまだ縁遠い子どもたちはおかまいなく太陽の下で遊ぶために肌色の変化、日焼けのギャップも目に見えて表れます。
服装や風景以外に、この肌の色で季節が分かるほど。
それだけの変化があるので、普段カメラを向けた際にあまり意識しない肌の色の露出も考慮しながら撮影してみてください。よく日焼けした子どもたちと、周りの明るい色合いの風景がどちらかの露出に引っ張られて、白飛びしたり反対に子どもたちの顔色が暗くなりすぎたりしたことありませんか?
こんなちょっとしたところも意識してポートレート撮影も夏らしく楽しみたいですね。
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撮影後にピント調整?
写真撮影後に、パソコンに取り込んで大きなモニターで見てみると微妙にピントがずれていたってことありますよね。
残念ですが、撮り終わってしまったものはどうしようもありません。
Photoshopや今ではスマホのアプリケーションなどにも修正ソフトがありますが、オリジナルの写真で被写体にピントが甘い場合には修正するにも限界はあります。
そんな常識が、この日進月歩のデジタル社会において革新が起きそうです。
パナソニックが撮影後に写真のピント調整ができるデジタルカメラを開発しています。
昨年発表された「4Kフォト」という動画から毎秒30枚の静止画を切り抜いて写真にする新しい技術を応用し、毎秒30枚撮影する画像それぞれ違うピントで撮影する仕組みです。
つまり、例えば犬の親子を撮影するとしましょう。手前には子犬たち、そして背景には母親犬。
子犬にピントを合わせて撮影したつもりが母親犬にピントがいってしまった。そんな写真を撮影後にデジタルカメラの液晶画面を見ながらピントを合わせたい場所をタッチすると、その場でピント調整ができるということです。
すごいですね。商品化は来年予定。
夢みたいなことが技術によって実現されていく社会、
未来には「写真の撮りなおし」なんて単語はなくなっているのかもしれません!
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理想の女性像?
とてもおかしな企画が公開されています。
世界18カ国の“女性のグラフィックデザイナー”に「写真の女性をあなたの国の人に
とってより魅力的にしてください」と言って1枚の写真を渡し、モデルのぽっちゃり
とした女性をPhotoshopで修正してもらい、美しく変身させる「Perceptions of
Perfection」という企画です。
https://onlinedoctor.superdrug.com/perceptions-of-perfection/
コロンビアやスペインの修正画像を見ると、グラマラスで肉好きの良い女性が理想と
されるのがよくわかります。
しかし、中国やイタリアは逆に細くスレンダーな体型に修正され、顔もまったく違う
人物ができあがっています。
中国に関しては最早まったくの別人に仕上がっていますね・・・。
肌の色や下着の色、髪型も好みに変えられていて、それもまた面白いですね。
また、同時に一カ国につき女性35人からデータを取り、身長165cmの女性と仮定した
時の体重・BMIの値も比較できるようになっているようです。
今回は女性のグラフィックデザイナーが修正を行っていますが、男性のグラフィック
デザイナーが同じように修正を行ったら違う結果になっていたかもしれません。
まぁ、どっちがより手の込んだ修正をするのかはわかりませんけど・・・。
それにしても現代の画像加工技術はすごいですね。
『アップル新社屋』
ドローンからの映像は鳥の視点を与えてくれます。
地上からでは見ることのできない景色を見ることが出来ます。
アップルの新本社、通称「Apple Campus 2」が現在クパティーノ市で建設されていて、建設中の新本社の様子をドローンを使って撮影した映像がたくさんYouTubeに投稿されています。
工事の進捗が気になるんですかね。
https://www.youtube.com/watch?t=12&v=QH7Ct-VMqtQ
建設地は71万平方メートルあり、キャンパス全体は約26万平方メートルの広さ。
ドーナツ型をした新本社ビルの数ブロック南東に位置するヴィジターセンターには、約214平方メートルのカフェと、約929平方メートルの小売スペースが併設され、小売スペースにはアップルストアが建設される予定だそうです。
敷地のいたるところに木が植えられ、新社屋完成後は土地の80%が緑でいっぱいになる予定だそうで、オフィス的には最高の環境になりそうですね。
ちなみに、設計は世界的建築家ノーマン・フォスターですが、故ジョブズの意向によってスタンフォード大学のデザインが参考に取り入れられているとのこと。
敷地内には円型の講堂もあり、こちらは新製品発表イベントなどで利用されるのではないかと見られています。
完成は2016年末を目指しているそうです。
こんなとこで働く社員が羨ましいですね・・・。
『USB小型扇風機』
どのパソコンにもUSB用の差し込み口はありますが、これは元々はマウスやキーボードなどを接続することを目的として作られたそう。
しかし、転送速度が上がったことで、今や外部メモリやWebカメラなど様々なデバイスがUSBに対応しています。
いわゆる「ガジェット」というやつですね。
USB小型扇風機もそのうちの一つ。
パソコンのUSBからの電源で使うことができるUSB小型扇風機は、スペースが限られたオフィスではとても使い勝手がよい上、パソコンから発生する熱を冷やしてくれるので一石二鳥。
最近じわじわ人気がでてきていますね。
省エネでエアコンの設定温度、高い会社が多いですもんね。
そんなUSB小型扇風機、中にはユニークな商品も。
ある商品は、羽部分にLEDが搭載されていて、羽根が回転すると、温度と固定メッセージが浮かび上がります。
メッセージは「TAKE IT EASY」、「HOT SUMMER」、「BE COOL」、「I LOVE YOU」の4パターンが順番に表示されます。
この商品だけじゃなく、LEDメッセージ機能が搭載されているUSB小型扇風機って、他にも色々あるようです。
「頑張れ!!日本!!」とか「 WORKING HARD」とかやる気にさせるメッセージを表示してくれるものもあります。
メッセージが自分で作れればもっと良いと思うのですが、なにぶん固定メッセージなもので、チョイスが微妙ですよね。
だから英語が多いのかも(笑)
『AirPano』
夏にどこか旅行へ出かける人も多いかと思います。
どこへも行く予定がない人は、「AirPano」でバーチャル気分を味わうという休日はいかがでしょうか?
http://www.airpano.com
AirPanoの特徴は、世界中で撮影された200以上の場所を、高画質のパノラマで見ることができることです。
どの写真も美しく、その世界に引き込まれてしまいそうです。
空からの視点が多いので、実際に訪れても見ることができない景色も見ることができます。
また、ブラウザ上で視点を切り替えることで、まさに自分がそこに立っているかのような感覚を味わいながら風景を楽しむことができます。
おまけにBGMまで選ぶことができるので、見てるとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
こちらのサイトは写真の閲覧だけでなく観光地の詳細情報の記載もあるので、旅行に行く前の下調べとしても活用できそうです。
ちなみに、最近公式アプリ内で配布している無料コンテンツを更新し、新たに世界各地の360°パノラマ写真を閲覧出来るアプリ「AirPano Travel Book」の無料提供を開始しています。
無料配信期間は8月31日までだそうです。
この夏はAirPanoで旅行気分をどっぷり味わいたいと思います!