子供写真も、好きな人の写真も

子供写真を撮影する際にお話しした通り、理想的な撮影者は両親なんですね。子供の表情、好み、性格、癖などを知り尽くしている母親と父親に勝る撮影者はいないといってもいいでしょう。
それを乗り越えていい子供写真を撮るフォトグラファーは技術で勝負です。
それと同じように、好きな人、友達から同僚、そして恋人への撮影も似ていますね。
やはり身近に撮影する「人物」のことを知っているひとがその人の素敵な写真を撮れる撮影者だといえるかもしれません。
モデルでなければ、人ははカメラを向けられるとつい構えてしまいます。しかし、お互い慣れ親しんで好意を持っていると自然にリラックスしてカメラにも向かえます。そう、親に対する子供の表情のように。

撮影者だけに向けられる表情を、シャッターチャンスとともに逃していけないのは露出と背景です。日常の自然な表情を写真におさめられるのは、撮影者の立場のメリット。
大切にしたいワンショットもF値や背景といったちょっとしたポイントで台無しになるかもしれません。
気をつけたいことは、ポートレートの基本、F値を開放気味に。これはモデルの人物を強調するためです。そして背景は余計なモノが入らないようにプレーンな背景を探すことです。
どちらも被写体を際立たせるためです。

このポイントを注意して、好きな人、大切な人物の一枚を撮影してみてください。

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ものさしとして

商品撮影をする際にも何度か触れてきたことですが、商品によってはそれだけ撮影すると、大きさがよくわからないことがあります。例えば菓子類など。オンライン購入でもクッキーのパッケージ写真でも、商品それだけのイメージ写真を見ていて、実際あけて実物を見ると、想像していた大きさと違い拍子抜けすることなんてありませんか?

商品撮影をする際には、商品のディテイルを伝えるだけでなく、情報として正しく伝えることが大切です。それはオンライン販売の商品だけでなく、オークション商品の撮影にもいえることでしょう。
そこで、一般的に大きさの概念が共通なもの。たとえばタバコの箱やマッチ一本などを商品の横において撮影した写真を提供することで、一目瞭然に商品の大きさを伝えることができます。

これと同じように、風景写真や自然の写真の中で、「ものさし」をつかってパノラマの大きさを表現する方法があります。風景写真のパノラマ感を強調する方法です。
風景写真のなかで活用できるものさしはヒト。フレームいっぱいに風景をいれた「ひいた」状態で、ヒトを入れます。そこに映り込むヒトによって、広がる自然の風景写真、川、湖、森、うみ、崖、滝などの大きさが示されます。それと同時に、ひきで撮影した際、ヒトのサイズによって自然の大きさが強調される効果もあります。

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朝の空と夕方の空

以前、空が青く見えたり、赤く見えたりするのは光の波長によって、というお話をしました。
簡潔に繰り返すと、キーワードは波長が長い光は赤色。波長が短い光は青色です。
日中空が青く見えるのは、波長の短い青色の方が、波状の長い赤色よりも大気の気体分子に散乱されやすいため、その散乱した色が私たちの目に青く映るためです。

その一方、夕方は太陽の位置が低いため、光が長く大気を通して届きます。私たちのところに届くまでに、波長の短い紫、緑、青色といった波長はつきてしまって、波長の長い赤色が残りそして錯乱して夕方の赤い空色になるという訳です。

この美しい自然の恩恵を、朝が早く、そして夕方ゆっくりと暮れていく夏の間に撮影してはいかがですか?

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フィルフラッシュ 2

いわば照明でレフ板の役目を果たすテクニックともいえるような、フィルフラッシュ。
これまでフラッシュは被写体が平面的になってしまったり、フラッシュ1灯で撮影すると影ができてしまったりと、なかなかフラッシュの使用場面、使用方法に触れてきませんでしたが、フィルフラッシュにともなって、効果的なフラッシュの使い方を見ていきましょう。

フィルフラッシュは、屋外における人物撮影の際に活用することが多いと思います。
前回お話ししたように、逆光の際に人物にできる影を取り除くためです。
この方法はさらに次の場合にも有効です。人物、モデルの表情が大切なとき、太陽の光を顔面に浴びてしまって、モデルが表情を作れない、笑えない、というときに、モデルを太陽を背にしてポジショニングしましょう。もちろんこの際にも影ができます、そこでフィルフラッシュ。

太陽光によって、眼鏡や時計、アクセサリーが余分に反射してしまうことがあります。この際にもフィルフラッシュで反射の光を抑えることができます。
さらに、結婚式カメラマンもフィルフラッシュを使用することが多いです。ウエディングフォトで屋外の撮影でも、常にフラッシュをたいているのを見たことはないでしょうか?捨てフラッシュ、つまり常に補助光を得るためにたいているともいえますが、じつはフィルフラッシュの役割が多くあります。

このように、かなり便利なフィルフラッシュ。身近な撮影にも取り入れていきたいですね。

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気軽にスポーツ写真を

以前お話ししたことのある、コンバージョンレンズについて触れてみたいと思います。コンバージョンレンズとは、カメラやビデオカメラの撮影時により広角、または望遠で撮影が必要な際にレンズに装着するレンズの上のレンズのことです。

ただ、レンズの先端部につけるタイプのフロントコンバージョンレンズと、レンズとカメラ本体の間のマウント部に装着するタイプのリアコンバージョンレンズがあります。

スポーツ写真にはたいていは被写体までの距離があるため、ズームレンズが必要になります。そこで気軽にコンバージョンレンズで、その部分を補うのはいかがでしょう?望遠側の焦点距離を伸ばすのはテレコンバージョンレンズです。
望遠側の焦点距離を伸ばして被写体にズームして撮影できます。
オリンピックに触発されて、テレコンバージョンレンズでスポーツ、アウトドアの撮影はいかがですか?

ちなみに反対の広角側の焦点距離を広げるのは、ワイドコンバージョンレンズといいます。

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フィルフラッシュ

フラッシュは一般的に、暗い環境で撮影する際に使用するものと認識されています。
しかし、それ以外にも屋外で、太陽光がある場合にも有効に使用することがあります。その照明、またはテクニックをフィルフラッシュといいます。

例えば、屋外の自然光のもとでの人物撮影で、強い光によって顔に影ができてしまう場合があります。自然光の十分な光があっても、その影を取るためにフラッシュをたいて撮影することによって、背景、人物、顔部分などに照明がバランスよくゆきわたります。またこれは逆光を利用した際にも使われます。背景から逆光があたり、人物の顔が影になります。そこにフィルフラッシュを用いることにより、後ろからの光と前方からの光で調和します。

このフィルフラッシュは適度なフラッシュが必要になります。
フラッシュの調光補正をして発光量を調整しましょう。自然光を利用して、補助光としてフラッシュを使うの出るから、あくまでも自然な光を演出してみてください。

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グループ写真、家族写真

夏休みの間、友達と、そして家族とイベントや旅行などで一緒に過ごす機会が多くなります。
そんなとき気軽に撮影するスナップ写真とともに、記念写真として全員がカメラを見て撮影する一枚も、のちのちいい思い出になるものです。
さて、そんな集合写真、ちょっとしたポイントをおさえるだけど、よりよい写真になります。

それは背景とのバランス。
よくありがちなのは、顔を中心に写そうとするばかりに、頭の上に大きな空間ができてしまって、膝や腰あたりで切れてしまうといった写真です。または集合写真で、全員をきちんと入れようとしたり、背景を写し込もうとして、中途半端に人物が小さくなったりしまうことです。

そんなときには、まず横一列くらいのグループ写真、家族写真の場合には、脚、またはつま先まで入れるように心がけてみてください。すると人物の体と背景のバランスがちょうど良くなります。
そして、全員が入るようにフレームを合わせて、画面いっぱいに人物を入れることです。調整は一歩下がったり、一歩前に出たりするだけでOK。反対に背景を入れてみたいときには人物をどちらか左右に寄せて、空いた部分に背景を写し込むとバランスがとれます。
ちょっとしたフレーミングのコツで、より素敵な思い出のグループ写真、家族写真を。

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花火撮影鉄則 2

準備を入念にして、いざ撮影。
花火撮影の場合に注意を払いたいことのひとつはシャッタースピードです。
背景、環境が暗い中に、光が生まれそれが広がっていき、消えていきます。
その瞬間を写真に収めるために、シャッタースピード設定が重要な要素です。
光を取り入れる、つまり露出を調整するために、普段の撮影ではあまり使わないスローシャッターが必要になります。 約1秒から4秒を目安に調整するといいでしょう。

この秒数でコントラストの効いた、ピントのあった写真のためにはもちろん三脚が必須です。
カメラの固定なしに花火撮影は成り立ちません。
場合によっては、レリーズをつかって、直接カメラに触ることなく操作したり、タイマーを使うことも有効です。
一枚の美しい花火を撮影するためには、念入りな準備と忍耐が必要ということです。
理想的なロケーションを確保し、天候(風の動き)にも恵まれたら、あとは的確に光の露出、シャッタースピードを決めることです。

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「引き」がほしいとき

「引きで撮影」とは被写体から離れて撮ることを言います。いわゆる「ヨリ」の反対で、被写体の細部ではなくて全体を写し込むために指す用語です。
この引き撮影、例えば、狭い室内で全体を写し込みたい時や、記念の集合写真やパーティー風景などの大勢を撮影する際に「引く」つまり、撮影者の位置を一歩さがる(ひく)、ということにつながります。

ただ、経験のある方が多いと思いますが、撮影場所によっては広さが足りない、撮影者が一歩さがるスペースがない場合があります。
そこで便利なのが前回お話ししたテレコンバージョンレンズの反対の役割をする、ワイドコンバージョンレンズです。
ワイドコンバージョンレンズを装着することによって、画角がグッと広がるため、狭い室内撮影でも全景が写し込めたり、集合写真なども全員を画面からきることなく写すことが可能になります。
距離を変えずに欲しい画角で撮影できるので、いざという時にお役立ちです!

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夏こそ LED

定着してきたLED撮影照明機材。省エネかつ操作性に優れていることと並び、発熱が少ないことも大きな利点のひとつです。

発熱が少ないことから、熱に左右されやすい料理撮影をはじめ、もちろんモデルさんを起用する人物撮影にも大きく影響してきます。
これまでのライティング機材は充分な明るさを得ると、比例して発熱の影響を大きく受けます。食材を扱う撮影では熱によって被写体が駄目になり、何度も替えなければならないことや、モデル撮影では熱さでメイキャップに影響したりと難点がつきもの。

様々な利用価値のあるLED照明は、この点でも非常に有効ということが、これまでの照明機材を使った後に試してみるとよく分かります。

発熱が少ないということは、撮影後の撤収の際に、熱冷ましの時間も要しません。
被写体、モデル、そして撮影者やスタッフにもやさしいLED。夏のこの時期をきっかけにLED照明を試してみてはいかがですか?

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