『マクロレンズ』

紅葉の美しい季節。
色付いた木々を引きで撮るのもいいですが、真っ赤なモミジの葉っぱを接写で撮るとまた違った表情が楽しめます。
そんな時に欲しくなるのが、マクロレンズ。
マクロレンズは、小さなものを大きく撮れるレンズです。
一枚の葉っぱにグッとピントを合わせて背景をボカしたり。
プロっぽい芸術的な写真が撮れてしまうかもしれません!

マクロレンズと普通のレンズの大きな違いのひとつは「撮影倍率」です。
被写体の実際の大きさに対して、カメラのセンサー面に写る大きさは、普通のレンズなら0.18倍とか。
つまり当たり前ですが実際より小さく写る。
でもマクロレンズは、実際の大きさとセンサー面に写る大きさを0.5倍~等倍にまで出来るのです。
より大きく写せるということなんですね。

マクロというと、ギリギリまで近づいて撮影するのだと思っていましたが、それは勘違いで、被写体を大きくクローズアップすることができるのがマクロレンズなんですね。
例えばスマホやコンデジなどは、ギリギリまで被写体に近づいて撮影できますが、マクロレンズで30cmぐらい離れて撮影した方がより大きく写すことができるのです。
それが普通のレンズとの、もうひとつの大きな違いです。

また、マクロレンズはマクロ撮影だけでなく、実は色々な撮影で活用できる万能レンズで、普通レンズと同じように普通に撮ることもできます。
必要に応じて、動物や昆虫や花などにグッと寄って背景をいい感じにボカした写真も撮れて、さらにボケ味の出し方も様々楽しめます。
たまには虫の目線で世界を描写してみるのも良いかもしれませんね。

撮影機材・LED照明の専門店

サッカーとカメラマン

ワールドカップ盛り上がっていますね!
徐々にそれぞれの国の軍配に明暗がついてきていますが、それによってそれぞれの国民の一喜一憂もワールドカップならではですね。

さてこの大舞台、メディアの数もそれ相当でしょう。
テレビもあれば、ラジオ、新聞、雑誌、ネットなど様々。そしてカメラマンの数の多いこと。
報道のジャーナリストの数も申請が多い分、アクレディが通る人数の制限も普段のスポーツの祭典よりも顕著なようです。それゆえにジャーナリストも、そしてカメラマンもこのワールドカップで仕事をする人たちは先鋭といえるわけです。

さて、スポーツカメラマン、なかでもサッカー撮影のカメラマンに注目してみましょう。
前回お話しした大口径レンズがまさにそれ、サッカー・カメラマンは被写体が動きの速いスポーツ選手ゆえに、大きなズーム、大口径レンズを掲げています。
何本もの大口径レンズが持ち物であるため、鞄やキャリーケースも重厚で、リュックタイプの人もあれば、ピギータイプの人までそれぞれです。ピギータイプはメーカはペリカンが目立ちます。
そして三脚。ボディーもレンズも重いので、三脚もしっかりしたものを持っています。場合によっては一脚を使用しているカメラマンも多いですね。
それからサッカー撮影のカメラマンが一様に持っているもののひとつに、携帯折り畳み椅子があります。ピッチの脇に場所取りしたら、椅子に座った安定した低姿勢に三脚、カメラをセッティングするからです。
あの躍動感を瞬時に切り取る、サッカー・カメラマン。選手と同様、活躍時です。
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オンラインのための写真

ショッピングをするつもりもないのに、サイド広告の写真に惹かれて思わずオンラインショップをする女子は少なくないでしょう。
仕事の合間に、調べ物の合間に、ちらりと載っているサイド広告。
文字広告ではなく写真広告がまさに訴求力を発揮する場面です。

例えると、気温が25度を超えるとアイスクリームの売れ行きが伸び、30度を超えるとかき氷の売れ行きが伸びるそうです。商品の売り上げには、商品そのものの特徴、性質以外に外からの環境、条件が左右してきます。

気温が上がり夏らしくなったときに「涼しげなワンピース」や、肌寒くなってきた頃に「ウールのカーディガン」をちらりと目にしたときに、なんとなく沸き上がる物欲がそそられる瞬間です。
何となく沸き上がる物欲を、実際に商品購入まで後押しするのが写真のミッションともいえます。
視覚的な説得力とシンプルな買い物欲を後押しする写真とは?

一枚のワンピースをオンライン用に撮影するとします。
ワンピースの色、素材が一枚の写真で分かりやすくそして「目を引く」ような写真にするために背景に気を配りましょう。同系色の色の背景にするのか、補色(反対の色)をもってきて、色の組み合わせによって「目を引く」ようにするかなどまず背景色を考えます。
そして照明。ワンピースの素材がやわらかいもの、透けるようなものであれば、後ろからの逆光を利用して素材感がでる演出を。または斜めからの照明で背景に何気ない影を付けて遠近感を利用するなど照明使いでワンピースを演出します。

一枚で勝負のサイド広告、オンラインショップの写真では、色や素材感がでるようにして一瞬で目を引くことを考えながら撮影、撮影後編集をするといいですね。
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『全米オープン』

先週はテニスの全米オープンに夢中でした。
けどテニスのルールはさっぱりわかりません。
いきなり15-0とかいう得点差になるじゃないですか、本当にわけわかりません(笑)

そんな無知な僕なんで、テニスと言えば「テニスの王子様」です。
漫画でしかテニスというものを知りませんでした。
「テニスの王子様」は、もはやテニスじゃないかもですが(笑)

で、今回話題になっていたので、試合を初めてちゃんと観ましたが、なかなか面白いですねぇ~。
ものすごい、パワーとスピードの競技なんですね。
世界トップクラスのサーブって、時速200kmも出るらしいです。
そんな球が、うっかり直撃したら大怪我しちゃいますね。

そして、錦織圭選手、すごかったです。
若干24歳にして、世界大会で準優勝ですよ。
しかも、世界ランキング1位の選手を破って、日本人にして初の快挙。
本当に感動しました。
そして、錦織選手の謙虚で前向きな姿勢がまた、男としてかっこいいなと思いますよね~。
メンタルの強い人間は周りに流されないし、結果を残すということがよくわかります。
しかもインタビューの時の流暢な英語・・・かっこよすぎでしょう。
自分も錦織選手のように、芯のある人間になりたいものです。

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色と位置

先日何気ないファッションポートレートを見て、ふと考えさせられました。
モデルは二人、着ている服の色が一人が黒色でもう一方が白色でした。
奥行きがある場所に二人が前後した形、一方が手前で前向き、もう一方はその後ろのドアにさしかかるところで振り向いたポーズです。
手前が黒い服を着たモデル、奥が白い服を着たモデルです。
何気ないポートレートですが、うまいな、と思わせるのは色と配置の組み合わせでした。

黒と白という露出で真反対の色の組み合わせでは、一緒に撮影しようとするとどちらかの露出に引っ張られ、例えば白い服が白飛びしテディテイルが見えなくなってしまうか、黒い服が真っ暗になりディテイルが見えなくなってしまうかです。
そのどちらも避けて同時に撮影されいるのは、モデルの立ち位置を前後にし距離をあけること、そして黒を手前に白を奥に持っていった点です。これによって白と黒の服にあたる照明の差を生み、中間の露出でどちらの色も違和感なくキレイに撮影しています。

何気なく見える写真でも、光で撮影する写真は露出が鍵になってきます。
色によって変わる露出、それをうまく位置を組み合わせて撮影された一枚でした。
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2015年ミラノ国際博覧会

国際博覧会は万国博覧会ともいい「万博」というとピンとくるかもしれませんね。
日本で開かれたのは2005年の愛知万博がまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
次回の万博がイタリア、ミラノで2015年5月1日から6ヶ月間にわたり開催されます。
まだずっと先のこと、と思われがちですが、2020年の東京オリンピックのためにすでに計画が進んでいるように、ミラノ万博もすでに一年を切ってしまったこの時期、各地で工事や整備が急ピッチに進められているようです。

規模としては想定入場者数が約2000万人、想定参加国は140カ国ということです。
テーマはイタリアの地で開かれるのにふさわしい食。「地球に食料を、生命にエネルギーを」です。
もちろん我が日本国の日本館もあり、昨年「和食」ユネスコ無形文化遺産、世界遺産に登録されたことも後押しして、注目されることは間違いないでしょう。

日本の「sishi」が海外各地でブームになったのはもう何年も前のことですが、それでもまだ海外では日本食は「sushi、tempra、sashimi」しかイメージされないようで、まるでそれは日本人がイタリアンは「ピザ、スパゲッティ、パスタ」と想像してしまうのと同じようなことで、非常に残念です。
こういった万博のような機会により和食の素晴らしさがすこしでも海外の人に伝わるきっかけになるでしょうね。
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銀レフの使い分け

シルバーのレフ板、銀レフ。
一般的な白レフ板とどうやって使い分けしたらいいのでしょう。
レフ板の役目は光を反射させて被写体上の光の足りない部分に補充することです。

反射の度合いが白レフ板はソフト、銀レフ板はハードと考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、晴れた日の屋外、光源が十分あるスタジオ内では、反射率がソフトな白レフ板で十分です。色合いや、グラデーションが繊細に写る被写体も白レフ板が適切です。
一方、曇天の日の撮影では、元々光源が少ないため、反射する光を強くするために銀レフ板を使用すると効果的です。同じように家の中で、照明が十分でない場合も銀レフ板でしっかり反射率を高めたほうが撮影意図に沿えるでしょう。

写真撮影には、晴れている、曇っている、光源が十分、不十分と、どんな条件の下での撮影でもレフ板は必須です。なぜなら光があるところには、影があるから、その影の部分に光を補充する必要があるからです。
手頃なレフ板から使いだし、被写体にあった大きさのレフ板を徐々に増やしていくといいですね。
そのうえで、白レフ板、銀レフ板を撮影しながら使い分けていくことをお勧めします。

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撮影台

撮影する際に、被写体を置く場所が撮影台となるわけですが、みなさんどんな撮影台を使っていますか?
もちろん写真撮影専用の撮影台があればいいのですが、それ以外にも代用は工夫によって様々なかたちが可能です。
普通のテーブル、テレビ台、脚立を使ったテーブルなど、被写体が安定して置くことができればOKです。
大切なのは、被写体の重さに耐久性があるかということと、撮影台の高さです。
高さは、撮影方法と被写体の高さに従って変わります。
例えば、被写体を真上から撮影したい場合には、撮影台は低いほうがカメラを真上に設置しやすいですし、被写体が小さなものでほぼ横から見る目線で撮影したければ、撮影台は撮影者の腰以上のの高さがあるほうが撮影しやすいものです。

なんかうまく撮れないなあ、といった時に、撮影台の高さを少し変えるだけで撮影がスムーズにいくということもあります。まず撮影台があって撮影、ではなくて、被写体の高さに合わせて撮影台の高さを決めてみるのもブツ撮り、小物撮影の際のポイントです。
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撮り手の配慮

夏の行楽シーズンも後半を迎えていますが、それでもまだまだ各地でイベントが目白押し。
行事に合わせて記念写真を撮ることもそして撮られることも多いでしょう。
ちょっとしたスナップでもその日の大切な思い出の一枚です、一瞬を大切に一人一人に注意してシャッターを押すことが撮る人の重要な役目です。

大勢で写真を撮るときには、「あ、目を閉じちゃった」なんて人がでてくることはもちろん、子どもも一緒のときには、「ハイ、チーズ」の前に動いてしまってぶれたりと、一度のシャッターでは終えられないこともあります。
大勢の写真は最低でも二度はシャッターを押すようにするといいですね。

また日中には太陽の下のスナップで起こりやすいのが、寄り添う人の頭の影で隣の人の顔が暗くなってしまうということ。
実際にその場でシャッターを押そうとするとなかなか気づかないのですが、撮ってから改めてモニターで見ると、太陽に当たって顔が明るい人と、影になって顔が暗くなってしまった人のコントラストが顕著に表れます。並んだときに誰かの顔が影になっていないかなども注意して、立ち位置または顔の向ける方向を少し変えるだけでみんな均等の光で撮れることができます。

忙しい時のスナップだから、まあいいか、とシャッターを押してしまうのではなく、帽子の影で顔が暗くなっていたり、襟やスカートの裾があがっていたり、写真に写り込む中で「直したほうがいい」と思った箇所は指摘してあげたほうが、大切な一枚もより尊いものになります。
シャッターをお願いしたときに、撮り手がなにか注意してくれると、きちんと撮ってくれてるんだなって思いますよね。
キレイに、上手に撮ってほしいという思いを撮り手になった際にも同様に。

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料理からの知恵

料理写真の撮影は意外に時間がかかります。
お皿が出来上がる前にももちろん準備がありますが、料理が仕上がってから実際に撮影し始め終わるまでには結構な時間を要します。
だからこそ料理自体が出来上がりの状態から変化していきます。
例えば温度、湯気、水滴、色等々。
出来上がりの一番美味しそうな状態で撮影できればベストですが、上記のような変化は刻一刻と迫ってきます。そのため以前もお話ししたようにプロの料理撮影には演出を加えます。
見栄えを良くするために、時には食材ではないものを加えることがあるため、実際に撮影後に食することはないこともあります。
家庭での料理の記録撮影、ブログのための写真撮影はそこまで手を加えなくとも、ちょっとした工夫で、時間によって料理が変わる変化を最小限にすることはできます。
例えば、色。
例えば、リンゴの皮を剥くとしばらくすると皮を剥いた部分が茶色く変色してきます。またアボカドなどもカットしたりペーストにしたり手を加えると変色します。
家庭での料理ですから、そのあと食べることを前提に変色を防ぐ方法を考えましょう。
簡単な方法のひとつに、お酢を準備することです。酸をつけることによって変色が防げます。
付け方は、均一に付ける方法で一番手軽なのは霧吹きにです。霧吹きの中にお酢、または水に薄めたお酢を入れ、変色しそうな食材に吹きかけます。
変色はお塩、レモン汁でも代用できるので、食材、料理によって変えてみるといいですね。
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